今月読んだ本 vol.87

狂(坂東眞砂子)幻冬舎文庫
くまちゃん(角田光代)新潮文庫
乱反射(貫井徳郎)朝日文庫
ファントム・ピークス(北林一光)角川文庫
サイレント・ブラッド(北林一光)角川文庫
天使の囀り(貴志祐介)角川ホラー文庫
九月が永遠に続けば(沼田まほかる)新潮文庫
ファミリーポートレイト(桜庭一樹)講談社文庫
聖域(篠田節子)講談社文庫
アサシン(新藤冬樹)角川文庫
ママはテンパリスト4(東村アキコ)集英社

Flashdance


先日「水かぶるダンス映画なんだっけ(←乱暴)」と聞かれて「ああ、フラッシュダンスね!(←なぜそれでわかる?)私のバイブルだったのよー」と答えたら”バイブル”とはなんと古い言い回しかと大笑いされました。
あの頃はかなりこの映画に感化されて、移動中はいつもウォークマン(古!)でサントラを聴いていたなぁ。
ジェニファー・ビールスみたいになりたくて、くりくりパーマかけて、グレーのトレーナーの襟と袖口をちょん切って着て、アーミーコート羽織って・・・。さすがにロフトに住む事はできなかったけど、すっかりその気になって毎日ダンスの稽古に励んだものだわー。
なのに今は前屈さえままならない身体の硬さ(^_^;
久しぶりにサントラ聴きながら柔軟運動でもしようかな。

シンプルなパワー

木野親之さんの講演会に行ってきました。
この方、松下電器の伝説の経営者で84歳の今も精力的に講演活動をされています。
芝居やライブはよく行くけれど、講演会はめったに行かないのでさてどんなものかと思っていたのですが、それがなんとすごーく面白かった!
松下幸之助さんとのエピソードなどをユーモアを交えながら話されて、その勢いとパワーにぐいぐいと引き込まれていきました。
下手な芝居を観るより数倍面白い(^_^;
だって、話を聞きながらその場の情景とか表情とかリアルに頭に浮かんでくるんですよ。
セットも照明もBGMもないのにこちらの想像力がどんどんふくらんでいく感じ。
最近芝居を観ていてよく感じる事が「説明しすぎだなぁ」という事。
メッセージをそのまんま大声でリピートされると、ひねくれものの私はどうも引いてしまうのですよね。
言葉に動きにセットに照明に音楽まで流しているのだから、わざわざ「こういう事なんだ!」と言わないで、観客が「ああ、こういう事なのかな」と自由に感じられる余地があればいいのになぁ。
総合芸術のはずなのに、表現手段がたくさんありすぎて持て余している感じ。