木野親之さんの講演会に行ってきました。
この方、松下電器の伝説の経営者で84歳の今も精力的に講演活動をされています。
芝居やライブはよく行くけれど、講演会はめったに行かないのでさてどんなものかと思っていたのですが、それがなんとすごーく面白かった!
松下幸之助さんとのエピソードなどをユーモアを交えながら話されて、その勢いとパワーにぐいぐいと引き込まれていきました。
下手な芝居を観るより数倍面白い(^_^;
だって、話を聞きながらその場の情景とか表情とかリアルに頭に浮かんでくるんですよ。
セットも照明もBGMもないのにこちらの想像力がどんどんふくらんでいく感じ。
最近芝居を観ていてよく感じる事が「説明しすぎだなぁ」という事。
メッセージをそのまんま大声でリピートされると、ひねくれものの私はどうも引いてしまうのですよね。
言葉に動きにセットに照明に音楽まで流しているのだから、わざわざ「こういう事なんだ!」と言わないで、観客が「ああ、こういう事なのかな」と自由に感じられる余地があればいいのになぁ。
総合芸術のはずなのに、表現手段がたくさんありすぎて持て余している感じ。