ゆれる(西川美和)ポプラ社
死亡推定時刻(朔立木)光文社文庫
閃光(永瀬隼介)角川文庫
影踏み(横山秀夫)祥伝社文庫
静かな黄昏の国(篠田節子)角川文庫
幻夜(東野圭吾)集英社文庫
カムイ伝全集【第二部】1〜5巻(白土三平)小学館
タタキバイブのおかげか、今月は快調に読めました。
今月の一押しは、なんと言っても「ゆれる」。
この作品、作者の西川美和が監督、オダギリジョー主演で映画になっていたんですね。
というか、映画公開後に小説として出版されたそうな。
芸能情報に疎い私は、そんな事はちっとも知らずに読みました。
とにかく“うまい”んです。
家族ならではの、微妙な心理状態や慣れや嫌悪感。
愛情なのか憎しみなのか自分でもよくわからない気持ち。
常々感じていて、でもこの気持ちってどう説明したらいいんだろう、ともどかしく思っていた事を、この若い映画監督はさらさらっと書いています。
読みすすめながら「そうそう、これが言いたかったのよ」と腑に落ちる(←間違った使い方?)とともに、作者に対して猛烈な嫉妬心も感じました。なぜ?別に私は作家を目指しているわけではないのに?
これは、ぜひ映画も見なくては。
という事で今月のオススメ
「腑に落ちる」のか「腑に落ちない」のかは、議論が別れているようですね。
http://yeemar.seesaa.net/article/12334760.html
慣用句に関しては、”正しい”使い方と”過った”使い方は、厳然とあるでしょう。
ですが、言葉はいきものです。
いつのまにか、新しい意味や新しい使い方も出てくるでしょう。
そうですね。
どうも調べてみると「腑に落ちない」が正しいらしいのですが、私の言いたかったのは、胸にストンときたという事なのですよ。
他に何かよい表現あったかしら?
“五臓六腑に染み渡る”
これでは、単なる大酒呑みのことか。
=oyo=さま
ん〜、なんか違うような気がする・・・