ロックミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を観てきました。
山本耕史さん主演のこの作品、立ち見も出て大変な熱気でした。
会場が歌舞伎町のど真ん中、ゲーセンやボーリング場のあるビルの上で、なかなか作品の趣旨にマッチしています。席につくまでにさまざまな呼び込みに声をかけられ、着いてみるとリノリウム張りにパイプ椅子。
ああ、場末のライブ会場・・・と気分が盛り上がります。
さてさて、山本さんのヘドウィグは、とても体当たり、ゲイの切なさ、かわいらしさ、純粋さがいやみなくストレートに伝わってきました。歌、うまいの〜。
私としては、ヘドウィクはもっと貧相なアバラの浮き出た体で、カツラをむしりとると、可愛そうなくらい後退したすだれ髪でしゃがれ声の方が、もっともっと切なくなるのですがね。。。どんな趣味や!
山本耕史さんはカッコ良すぎるんですよ、鍛えられた体、美しい肌、よく響く声。
ま、鍛えられたセミヌードを堪能できたのは、とてもウレシかったですけど。(^_^;)
共演の中村中さん、凛としていて存在感ありました。もっと歌をきいてみたい。
バンドが下手半分近くを陣取って、セットは簡単なんですけど、背面の大画面LEDが音楽に合わせてさまざまな映像を映し出して目を楽しませてくれます。
カーテンコールは音楽も何もなしで、ただ出演者が並んであいさつ、とシンプルなものでしたが、拍手が鳴り止まず3回もアンコール。それも全てスタンディングオベーション。
山本さんの「風邪ひいちゃうよ」(汗ダクの上皮の短パン一枚の姿なので)のひと言でやっと納まりました。
上演中から音楽がかかるたびにすかさず手拍子が始まるので「ああ、ファンクラブの方たちだな」と冷ややかに眺めていたのですが、気づくと一緒になって立ち上がって手を叩いていましたよ。
恐るべし、ファンの力!
いやぁ〜これ観たかったわぁ〜
新聞にその山本耕史君の上半身の広告が載るたびに思ってたワ。
そーねーファン(身内?)の存在次第でライブってのは盛り上がるものねぇ。
どっかの舞台もそーだった。拍手のタイミングも舞台稽古で確認しておくくらいだもんね。
そうなのよ、ドラムが一発鳴っただけで、インテンポで手拍子始めるなんて、大したものよ〜。
適切なアクションだと、つい乗せられてしまうから、エライわぁ。
この作品、地方をまわった後に東京でファイナルステージありますよ。4/7,8厚生年金会館ホール。
ん〜場所はFACEの方が感じ出るんだけどなぁ。