今月観た舞台1702


二月喜劇名作公演 新橋演舞場
「恋の免許皆伝」は、武芸指南役の一人娘と婚約したものの、彼女に一本とるまでは婿入りできぬと修行に出た婿さまが、10年後に勇猛な姿となって帰ってきます。普通ならここで再び勝負したら勝つと思うでしょう?ところがまた負けてしまって再び修行の旅に…。思わず「うそーっ」と声が出てしまいましたよ。
さらに10年後、よぼよぼのおじいさんとなった婿さまが三度戻ってくると、娘もよぼよぼのおばあさん。まわりの面々もみんなヨイヨイ。いざ、勝負〜とよろよろ立ち回っているうちにはずみで婿さまが勝って、めでたしめでたし。
一途な愛?の成就に、大笑いしてきました。
もう1本の「狐狸狐狸ばなし」は男と女の化かし合いを、歌舞伎から新派に移った喜多村緑郎さんと河合雪之丞さんが艶っぽく演じてらして、素敵でした。寛太郎さん、面白すぎるわー。
松竹新喜劇公式サイト


江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎 歌舞伎座
話題の中村屋のご子息たちの初舞台「門出二人桃太郎」を観てきました。
二人が登場するだけで拍手喝采、一声発するたびにどよめき、見栄をすると大向こうがかかりまくる、と異常なテンションの客席に感化されて、私もハラハラドキドキ観ているうちになんだか泣けてきましたよー。
「梅ごよみ」は菊之助さんが登場すると客席中からハァ〜ッとため息。ほんと美しいー。染五郎さんの色っぽさと勘九郎さんのきっぷの良さもあいまって、良いものを観させていただきました。
歌舞伎公式サイト 歌舞伎美人


ミュージカル座「トラブルショー」IMAホール
去年も観たけど、今年も観ました!だってこの作品、本当に好きなんだもん。
舞台裏のドタバタなんだけど舞台愛に溢れていて、また舞台に関わりたくなってしまいますー。
ミュージカル座


音楽劇「君よ 生きて」銀河劇場
時空を超えて第二次世界大戦後のシベリアへタイムスリップ。
シンプルな構成で、テーマがストレートに伝わってきました。
龍平カンパニー

ミュージカル座と龍平カンパニーは同じ日に二本立てで観たのだけど、どちらも音楽の力がとても活かされていて、役者たちの歌唱力がほんと素晴らしかった。
輸入モノでない、日本独自の音楽劇がパワーアップしているのがとても嬉しい。