ビタミンF(重松清)新潮社
重松清の作品は何冊か読んだけれど、直木賞を受賞したこの「ビタミンF」は初読。
…電車の中で読むものではありません。
うるうる涙をこらえるのに必死。
ー若者はキレるけれど、中年オヤジはポキンと折れるー
以前“中年クライシス”という言葉が流行したけれど、中途半端な時期は心がゆれうごく時。
“いまさら”と“まだまだ”をいったりきたりする姿がいとおしい。(自分の事かいっ!)
田舎の実家に帰るたびに、「いいかげんに帰ってこい」と言われて、「そんなに私のやっている事を信用していないの?」と親につっかかっていたんだけれど、「いつでも帰ってきていいんだよ、おまえの場所はあるよ」という事だったんだなぁ、と妙にシオラシイ気分にさせてくれた「ビタミンF」でした。
中年必読!